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n019  『水に流す日本の文化』

「・・・原野:精霊流しとか、灯籠流しとか。やっぱり水に流すというイベントは調べてみても、過去にあまり例がないんですよね。アジアには結構あるんだけど。/江川:日本は違う意味も含めて、水に流す文化があるからね(笑)。/与謝野:僕なんか、毎日水に流していますよ(笑)。/江川:水に流す文化っていろんな意味を含んでいて、なかなかおもしろいよね。そういう本もあるくらいだから。(注1:水と日本人 日本人はなぜ水に流したがるのか 樋口清之 著 1990)(注2:水に流すとは「許す」ということです。品格のある人間でなければできない質の高い文化といえるのではないでしょうか。高原淳:写真家)/佐々木:仏教もそうなんですね。・・・」平成OSAKA天の川伝説(大川)や、東京ホタル(隅田川)などの、祈り星プロジェクトをプロデューサーとして手掛ける原野さんとの対談の一部です。本になって刊行される予定です。今、新幹線の車中でこれを書いていますが、今日は、午後から、「第11回団地再生卒業設計賞」 の一人審査、夕方の飛行機で白浜に飛び、明日朝から「南方熊楠記念館新館整備事業展示設計公募型プロポーザル」の審査です。前者の審査日も本当は明日なのですが、かぶってしまい、前日に一人で見て、意見を残すという苦肉の策です。飛行機は1時間15分。電車だと明日朝大阪を出ても、10時の審査開始には間に合わないというそんな距離ですから、これが最善のスケジュールかも。熊楠記念館は、展示プロポの後、建築設計のプロポが始まります。

No.55(2001.06.26)『尾瀬』

先日、尾瀬を歩いた。檜枝岐村(ひのえまたむら)を抜け、御池から沼山峠を越えるルートで行ったが、一昔前のハイカーによるゴミの問題が契機になり、一般の車は御池の駐車場でストップ。シャトルバスで沼山峠休憩所まで行き、そこから歩いて沼山峠越えに小1時間で尾瀬沼に着く。初夏の尾瀬には、白いミズバショウの他に、3種類の黄色の花が咲き乱れ、空気もきれいで心が洗われる気持ちだった。帰りの福島空港で見たローカルニュースでは、他の同じ様な湿原での車公害がとりあげられていた。夏場使われていない、冬季のスキー客用の駐車場で一般車をストップし、シャトルバスによる運行を陳情する内容であった。尾瀬は、一般車のシャットアウトにより、観光客がかなり減少したとのことであったが、逆に、車で近くまで安易に行ける湿原に人々は押し寄せるのである。こんなニュースは、単なるローカルの話題ではなかろうと痛感。

No.56(2001.07.02)『京都みちくさの景色』

「・・・この家に来てから、いろいろ抵抗をしてみましたが・・・ほとんど何も変わっていない生活があって、苦笑しています。ぞうきん掛けをモップに替えてもきれいにならない。庭の雑草に目をつぶろうとしても、やはり我慢できずに朝から・・・。きっと一生じたばたと、この家とやり合っているのでしょう。・・・この家が生きてきた百年に比べればまだまだかけだしですが、家に私の存在を認識してもらうことはできたかなあと思っているこの頃です。私は怠け者ですので、いかに楽に暮らしていくかということをじきに考えています。この家はそんな怠け者の私をたしなめてくれます。少しだけまじめにできるのは、きっと家に育ててもらっているからだと感謝しています。--築百年になる中京の町屋に嫁いで十三年の小嶋さん。人が、家に育てられる--ということを知ったというのは京都新聞の中村勝さん。甲斐扶佐義さんの写真と。

No.57(2001.07.10)『京町屋・千年のあゆみ』

「江戸時代、狂歌師二鐘亭半山(幕府御普請方の旗本木室卯雲)は、『見た京物語』のなかに「花の都は二百年前にて、今は花の田舎たり、田舎にしては花残れり」という一文を残した。200年後の現在、京都はつぎの二つの道を選ぶことができる。 花の田舎は二百年前にて、今はただの田舎たり、田舎にしては花少なし/花の田舎は二百年前にて、今は花の都たり、世界の都に花咲き誇れり」「町屋は複合建築である。それは、庶民の住む小さな家、すなわち「小屋」と、物を売ったり物を作ったりする「店」と、祭礼や行幸などの行列、人の往来、道の光景を見物するための「桟敷」という3つの機能を合わせもっている。・・・そうした複合建築である「町屋」が、都市に立地し、<公界・くがい>である道、すなわち世俗と縁の切れた場、「平和領域」と深く関わって存在している・・・」都にいきずく住まいの原型 高橋康夫著 学芸出版社

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