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n062 『ニア・ブルーケット』

8年ぶりの、ニア・ブルーケット団地。寒い冬に対処するために閉じた建築の多いストックホルムで、あくまでも開放的で屋外空間に場所を作り出すアースキンの集住。歩く道すがら、感動の連続だ。陽が昇るのは9時。落ちるのも15時。8時や16時は真っ暗というなかで、しかも寒くて指先が凍えそうなのだが、雪解けの、かつ防風のための個別の工夫が施された屋外は、見ようによっては雑然として見えるかもしれないが、この豊かな感動は素晴らしい。建物を形づくるその多様な素材とディテール(日本人はこういうのを建築のディテールとは言わない?)のおかげで、北欧の冬の低く差し込む陽の光の反射と影は芸術だ。遠くまで来てよかった。この開放的で、かつ上手く閉じつつの細やかなスケール感は素晴らしい。クリスマスのロウソクが、様々な各家の窓辺を飾る。中には人がいるんだ。(写真は中庭にある施設で開放的な住宅部分ではないが、それにしても美しい。)・・・ストックホルムからスウェーデン国鉄の誇るSJ3000で、1時間半ほどのイエブレ迄。Gävleと書いてイエブレと読む。寒いこの国で飲む白ワインは絶品で、車中のビストロで手に取るも、11時までは売れないという。ふうむ。そこから現地州の運営する公共バスで30分。サンドビーケンの駅は無人駅。だだっぴろい感じが不思議な街。バスに乗り込む際にカードで切符を買う。車は結構混んでいて、この発車までの時間がなんとも不思議だ。イエブレの駅にも自動券売機は一か所だけ。でも特急列車は満員。どうやらみんなネットで切符を買っていて、それをスマホで検札車掌に見せている。ちなみに僕もネットでチェックしてみると、早く買えば買うほど安いようだ。シニア割引も充実していて、物価の高いスウェーデンだけれども、この広大な国の交通網はネット社会で持っているようで、雄大で何もないかのような車中からの景色とのマッチングが他国を感じさせる。

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