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n032 『ルワンダ事情(3)』

12日は朝から市役所の都市デザインセクションに行き、マスタープラン2013の説明を聞く。1994のジェノサイド以降、2003年のカガミ大統領後、特にその復興は目覚ましく、アフリカの奇跡と言われるルワンダ。その首都、キガリの都市再生マスタープランは多くの受賞を見るが、その修正2013版の説明だ。マスタープラン自体は、シンガポールのコンサルタントが作成していて、そんなに驚くこともないものだが、復興再生を担っている人たちが若くて素晴らしいという印象だ。諸外国で学んだ人たちが戻って来ているのだが、彼らが素晴らしい。昼食を街中のビュッフェスタイルの店でとる。2,000ルワンダフランだから¥300円ほど。それにビールが1,000フランだ。夕方には、市長との会談が実現した。たっぷりと話を聞いたのち、意見交換。クリーン、グリーン、セーフティがテーマとのこと。すべてにおいてクリーンが重要だと力説。市長と別れて、夜は、昨日の午後の散策中に見つけた、多分植民地時代の豪邸を改造したバーレストランで、同行諸子と意見交換。◆13日も朝早くから、環境局の部長にヒアリング。ウムガンダというコミュニティ・ワーキングの制度と、それを発展させた行政制度について、そして、何よりもルワンダを有名にした、ビニール袋禁止制度(2008~)についてヒアリング。先日R氏から聞いた、ガチャチャという伝統的な裁判制度と併せ、興味深い。その後、月曜日に彷徨った近隣集落、市街地、ムスリム地区などを、服部さんたちを案内がてらもう一度散策。ウムガンダでできた自力施工の学校なども視察、バイタクは別のルートで戻る。キガリタワー横のブルボンコーヒーテラスで昼食。夕方、昨日会えなかったアーバンデザイン部長のL氏から再面談の誘いがあって市役所へ。ケニアの大学他で学んだという素晴らしく聡明な女性部長だ。夜は、皆で食事する最後の晩ということもあって、車でやや高級なレストランへ。ここはほとんどが白人達。遅くまで意見交換と歓談。同行のCさんが街中で仕立てたアフリカンな衣装のお披露目も。◆最終日、朝早くからジェノサイド記念館へ。見終わった後はさすがに重たい気分。先日夕食を共にしていただいたMさん宅を訪問し、フェアレートの商品を見せていただく。このあたりは、とてもアフリカとは思えない、新興の高級住宅地。その後、元の大統領官邸跡のルワンダナショナルミュージアムへ。広大なスペースの塀の外には、ジェノサイドのきっかけとなった、撃ち落とされた飛行機の残骸も残されている。あっという間のキガリ滞在。いろんなものを見て聞いて、充実した訪問であった。クリーンということがこんなにも気持ちよく、人々の行動のドライブになるということに改めて気づかされた、紙袋しかないキガリだった。 No.94(2002.03.29)『春の雪』   前回の『ミュージアムビジネス』は、カーサ・ブルータスNo.25の記事である。「そもそも商業主義から独立してアートが存続できるなんて幻想はとっくの昔に崩壊しているが、特にアメリカの美術館はヨーロッパや日本のように国家の助成をほとんど受けておらず、大企業や個人からの寄付で賄われている。・・・世の中すべてがビジネスの原理に支配される時代・・・グッゲンハイムは、こうした現実に最も過度に適応した例・・・」と、続く。話は変わって、先週後半、大阪国際交流センターで、千里文化財団主催の「新・都市の時代」という国際シンポジウムが3日連続で行われた。その週末、例によって芦有道路での六甲山越えは、一面雪景色。市街地のピンクの桜を見たすぐ後に、雪の道をしみじみと走って、もしかしたら、都市とか郊外とかではない「新・身近な自然の時代」を感 じた。自然の営みは、まだまだ美しい風景を見せる。 No.95(2002.04.01)『7年目の春』 3月31日の日曜日、満開の桜、好天気のもと、第3回の若宮・花と緑のフェアが開催された。兼 震災復興住環境整備事業完成記念イベントと銘うたれていて、この日を持って、事業は集結した。住民主催の記念式典では、当時兵庫県で御担当だった難波さんや、支援のため出向されていた大阪府の増田さん、平谷さんなどの挨拶もあり、なごやかな雰囲気で、さすが、 200回近くも協議会を重ねてきて、それなりに手応えのあるまちづくりが出来たという感じがあふれていたが、みなさん、いろんな事情で転出された方々のことだけは、気にされていた。コンサルタントとして苦労された後藤さんのあいさつも、珍しく甘口? 市営住宅の設計では、ほぼ提案したことは実現させていただいたが、住民のみなさんが自分たちがつくった新しい市営住宅とおっしゃるように、住民の方々がいてくださったおかげで、提案が実現出来たというのが実感である。 No.96(2002.04.10)『粉雪舞うイーストイリバー』   先週末はニューヨーク。WTCテロがなければ、昨年の秋に行くつもりであった。25年ぶりのNYだったが、当時のバッテリーパークやピア17、ルーズベルトアイランドなどの開発ラッシュと比べて、なんだか、そのまんまといった印象で、この間、日本のように風景を激変させるような新規開発の印象はない。今回も、3時間のマンハッタン島一周クルーズで、船上からの風景を確認。WTCのないNYは、なんだか間の抜けた感じだ。RBIは、南住区はやっと工事が始まったばかり。しばらく止まっていたというエアートラムが再開していた。桜がきれいだったが、寒くて雪の舞う船上でふるえていた。ポルノ街だった42nd.STや、倉庫街だったトライベッカ、ハーレムなどの、修復型の親しみやすい開発が目に付いた。ヨーロッパでもそうだが、ここでも7日間、地下鉄・バス乗り放題のチケットが17ドル。こんなに便利なものはない。

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