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n047 『あみの森広場』

卒業設計、修士論文の時期が終わり、恒例のTHE BARでの打ち上げも終わった。今年も、昨年同様54名があの部屋にひしめいていた。というか、地上までの外階段に腰かけて居た連中も多かった。次年度のキャプテン、副キャプテンも決まって、ようやく大学は一段落というところだが、プロジェクトは綿々と継続していて休む暇がない。「ダンチ de 子育て in 男山団地」の子育て改修住戸も好評で、5階住戸も含め住み手が決まったとのこと。階段室の改修もなかなかに良い。「現住居住者による住戸改修モデル実験」も進んでいるし、外部の鉄部の多色塗り分けも実現できそうな感じまできた。一方、プロジェクトOSCは、今年は”あみの森広場”。「JR大阪駅ビル5階の時空の広場に、オレンジ色の漁網を張り巡らせたユニークな装飾が登場し、温かな雰囲気を演出している。夜間はライトアップされる。15日まで。建築を学ぶ関西大学大学院2年、芦田康太郎さんさん(24)ら学生約15人が、駅を訪れた人たちに心地よく過ごしてもらおうと企画した。高さ約40メートルの吹き抜けの広場にワイヤを張り、長さ15メートル、幅5メートルの漁網6枚をつり下げた。網が波打つようにも見え、芦田さんは「落ち着く空間に仕上げた」と話している。(読売新聞)」オレンジの網の空間は冬の広場に暖かく、昨年の、風を感じる「1000のかざぐるま」同様、建築学科の学生らしい提案となった。今年も活動方針を学生たちと打ち合わせ、大阪ターミナルビルの方々との報告会が予定されている。昨日は東京、横浜日帰りで、明日は浜坂、明後日からストックホルムと相変わらずバタバタ。

No.139(2003.02.03)『すでに起こった未来』 「社会生態学者P・ドラッガーは次のように言っています。『重要なことは<すでに起こった未来>を確認することである。すでに起こってしまい、もはや後戻りできない変化、しかも重大な影響力をもつことになる変化でありながら、まだ一般には認識されていない変化を知覚し、かつ分析することである』 未来はすでに起こっているのです。だが、その変化にはほとんどの人はまだ気づいていません。その変化を発見するには「観察すればいい」とドラッガーは言っています。だが、観察しても気づく人と気づかない人がいます。その差は何かといえば、決して分析データや調査結果ではなく、思う、感じる、考えるといった人間力なのです。偉大な人間力は、ひらめき、直観、ファジイ(あいまいさ)などによって発揮されることが少なくなく、この種の能力は残念ながらコンピュータには備わっていません。・・感受性に磨きを・・」高井伸夫 Powered by FC2.com

No.140(2003.02.10)『日本の美景』 「この峠を、私は何度通り過ぎてきたかわからない。・・・北海道の冬はどんな一点をもおろそかにしない美しさに包まれていて、峠の丘には霧氷の純白の衣をまといつけたダケカンバが立っている。この丘の向こうに行けば、凍結した屈斜路湖が一望できる。・・・ごーんごーんと天地に向かって響く荘厳な低い大音響に全身を包まれていたことがある。・・・湖が凍りついていく音なのである。」週刊現代のグラビアに「男の夢の旅」という連載があって、興味深い写真が掲載されているのを楽しみに、毎週ファイリングしている。最近この雑誌に、新たに表題の連載が始まった。文章は立松和平。前記とはずいぶんと趣の異なる日本の風景が紹介されている。都市部では、ずいぶんと乱れてしまった日本ながら、自然の風景ではまだまだというか、日本独自の風情のある景観が今も多く残っていて、今週号は第6回北海道網走郡美幌峠(びひろとうげ)。 No.141(2003.02.17)『冬の蓮』 このところ、毎週のように週末は東京だった。ところが先々週は、徹夜明けもあってくたばってしまい、飛行機に乗れなかった。富安先生のご案内で、幕張と多摩NTの1DAYツアーだったのだが、同行予定だった皆さんにはお待ちいただき、申し訳ないことをしてしまった。先週も、インターネットで予約したつもりのホテルが予約していなくて、あやういところであった。なんだか、ぼけてきたわけではないのだが、危険信号か。今週は、JIAのまちづくりシンポジウムで盛岡。「夏には清楚で玲瓏で、なおかつ華麗な花を咲かせる蓮も、少しは温かい泥の中で根だけになって一刻一刻をやり過ごしている。季節がくれば必ず咲くと信じているからこそ、このように苦行僧のような姿をさらしている。・・・蓮は泥の中でしか生きられず、しかし泥に染まらずに美しい花をさかせる。」山形県酒田の冬の蓮田で、立松は希望を見る。今週の美景。

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